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Peeping Tom

※容赦なくネタバレあります。 大体萌え萌えたまらん言ってるやつ。→http://tunagimeplus.manjushage.com/
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新約9巻感想っぽいもの。※ネタバレです。

なんでこんなに引き込まれるんだー!!ってくらいがっつり引き込まれて面白かったです9巻!!!!
そして改めてかまちー怖いって思い知らされました・・・さすが!!

というわけで、続きから好き勝手な感想です。やたら長いです。
本当に勝手に語ってるんで、なんでも大丈夫な方のみよろしければ・・・!


今回は絵が二枚(というからくがきですが・・・)です。少ない。


いつもいつも拍手ありがとうございます・・・!!
ぽちぽちっと反応いただけると、とっても嬉しい気持ちになります・・・萌えていただけてたら嬉しいです!
本当にありがとうございました!!






※前後してたり、妄想してたり、主観ばっかりの偏った感想です!ご注意を!!ネタバレです。




9巻めっちゃおもしろかったーーーっていうか、すごかった・・・
とにかく圧倒されました・・・上条さーーーん!!!
ほんとかまちーってさ、すごいし、色んな意味で恐い。


一番最初に開いた時に、口絵がカバーに変に挟まってしまっていて、まず目に入ったのがインさんとねーちんとステイルのあの部分という・・・
なんかもうこれだけで色々察してしまって「ああ、こうやって上条さんの心を挫いていくのか・・・」と、読む前から心折れかけてました・・・これは・・・ね・・・
それで広げたら絶望してる上条さんがいるわ、表の方はやたら明るすぎる日常絵があるわで一瞬本を閉じる始末。心の準備が必要でした。

あ、でも一方さんと打ち止めがカラーで見れたのはとっても嬉しかったです。このメンバーに加えてもらえるんだ~!!っていう嬉しさもあったり・・・!

それで、あの、前半から思いっきり心が抉られる内容で・・・あんまり入り込まないで読もうと思ったにも関わらず、本気で辛かったです・・・

吹寄からの青ピかーらーのー、小萌先生っていうコンボ。さらにとどめの上条夫妻。辛い・・・
上条夫妻は8巻で上条さんとの親子の絆を感じさせるシーンがあったので、その名残を残しつつの9巻ってのを考えるとかまちー先生ってこうやって抉っていくんだな~と思う部分もあったり。恐いです。
いや、全て作られた世界ですけど!
ちょっと救いだなーって思ったのは小萌先生がそれでも泣きながら「ごめんなさい」って言ってたこと。小萌先生は小萌先生なんだなって、ちょっとホッとした部分もあったり。(刺してたけどな!)

ベータはベータで、上条さんの存在価値というかアイデンティティに揺さぶりかけるような内容で・・・
『』は二度目に読んだ時にやっと気付いて、どれだけ自分が冷静に読めてなかったかわかりました。身構えすぎ!

それでからのオメガですよ。

読みながら、こんなんどうしようもないじゃんうわあ・・・うわあ・・・って。
口絵のところはここかーうわあああ!ってなりました。

上条さんは誰もが笑っていられるハッピーエンドをいつだって目指してたと思うけど、自分がいなりゃハッピーエンドなんだって思い知らされたら、そりゃあもうわざわざその幸せをぶち壊してまでどうにかしようなんて思わないよなって・・・上条さんが上条さんであるが故に選んでしまう選択が辛すぎました。
なんでこうも順番に心の一番痛いところを削っていくのかと・・・かまちー鬼か!





※クリックで大きくなります。あつぬり。


死に場所を探してさまよう上条さんはこの巻で見ていて一番辛かったシーンかもしれない。
あの上条さんの口から「死に場所」なんてネガティブなワードが出るのがまず辛かったし、何よりも怖くてしょうがなかった。
いつだって右手で、己の信念で打ち破ってきた上条さんも、どうしたって壊せないし、壊したくないしっていう葛藤を終えて、無気力にただ彷徨ってる姿が辛すぎて辛すぎて、でもページは止められなくてっていうジレンマが。

割と都合の良いif世界ができているのに、上条さんがいないというだけで感じる異様な違和感と、でもこの世界もいいなあって感じさせるのもあったりでなんとも複雑だなって思いました。

いいなあって思ったのは、主に上条さんがあまり関わっていない浜面とかアイテムとかの辺りです・・・駒場さんとか、フレメア、フレンダ姉妹とか・・・ああこういう世界か~いいなあ~って思ってしまって・・・。

違和感は、一方さんと美琴と妹達と打ち止めと番外ちゃんと芳川と天井っていうあのシーンが・・・!
ifみたいなもんだしね、幸せそうな雰囲気はいいなあって思ったんですけど・・・ですけど・・・すごく違和感を感じてしまって。
なんでかなーって考えてみたんですが、あくまで自分の中ではやっぱりあの被害者で加害者でっていう対立関係がいつまでもあって欲しいし、罪を清算しきったなんて思わないで欲しいし、つまりいがみ合ってる第一位と第三位が好きだなーっていう結論に達しました。
妹達、打ち止め、番外ちゃん含め歪んだ関係で居て欲しいなって。
結局、罪の意識とかそういう血生臭さ諸々薄暗いところ含めて、通行止めに萌えてるんだなーって改めて思う次第。
仲良くなるな、とか幸せになるなとかじゃなくてなんかこう、もっと足掻いてほしいというか・・・!!(主に一方さんが)そういうのが萌える!(結局萌えに帰る)

なんかすっごい話反れた!
あと、何気に佐天さん登場だったり、アリサとシャットアウラ合体バージョンの存在を読み取れたり、エンデュミオン関連の匂いをさせるサービスありがとうございます・・・!
これは嬉しかったな~!!パーフェクトモードはあの最後の状態なんだろうな・・・


そして、インデックスが駆けて来る場面が、ここの描写が、自ら顔を上げて目に焼き付けておこうとする上条さんが切なすぎて泣くしかなかったです。ぶわっと涙が・・・
これで覚悟を決めたあたり、上条さんにとっての芯で最初で最後の女なんだなあと、涙を流しながら思いました。
上イン好きですが、萌えとかそういう感情全部置いといて、ひたすら切なくて辛かったです・・・結局はインさんが幸せなのが一番なんだなあ。

ここからの飛び降りるまでの、上条当麻ってなんだったんだろうなって自らの行動・存在を卑下し、否定している場面とか、一歩一歩静かに確実にビルの縁に向かう描写とかすっごい好きなんだけど、もう、もう本当に辛くて、行くなーーー!!!!って叫びたくなる気持ちを抑えながらページを捲ってました。辛い。




まさに起きろよ幻想(ラッキー)!!!なんて祈りたくなる場面、ま さ か の

総体ちゃんきったあああああああああああ!!!!!?????




あああ良かったーーーーなんてめっちゃ安堵しつつ、あの世とこの世の狭間の穴を狙った出現ということになるほどなあ・・・と納得しまくりでした。そんな穴を狙った設定で来るかまちーほんと怖い。

いつか「救えなかった」と心のしこりとして残っていた少女がこうして自分を救い上げてくれるなんて、因果というかなんというか。

オメガの世界の中で上条さんが「もっと早く気付いていれば」なんて叫んでいましたが、もしかして総体ちゃん出現への伏線だったかなとか。
ここの場面で激しく後悔している上条さんを見て「ええー上条さんが思い悩むところじゃなくね??一方さんやみこっちゃんならわかるけど・・・」と思ったりもしたんですが、よくよく思い返すと上条さんにとっては10031号は初めて救えなかった命なわけで。そりゃあ心の奥底には後悔の念が渦巻いていたりするよなあと・・・。
だからこそ、このタイミングで総体ちゃんが現れたことがもうすごい・・・テンション上がらざるをえない!!!こうきたか!!!って一瞬にして暗い鬱々とした気持ちが吹っ飛びました。ああ、もうかまちーーってば!!!

総体ちゃんの叱咤によって吐き出された4p分の上条さんの本音がまた、長いけど、やっぱり上条さんは上条さんだなあと思いながらも畜生!みたいな部分も見えたりしてすごかった・・・圧倒されました。そうだね、これだけ理不尽に甚振られてれば鬱憤溜まるよねって・・・

総体ちゃんの叱咤の仕方がねまたよくて、ずけずけ物言う感じがみこっちゃんとも妹達ともとれず、でも上条さんのことなんとかして助けたいし、生きて欲しいし、大好きなんだなあって感じました。






いやー清々しいまでに一方さんと扱いの差があって気持ちよかった!さすがミサカの大きな意識。
上条さんへの好意の占める割合が多いとこうなるんだなってはっきりして嬉しかったです。6巻での一方さんへの対応冷めてたもんね!


それでもって彼女なりに、上条さんのことを見てきたからこそあえて自分の状況を言わなかった
のがまたいじらしい。
もーほんと、お母さんか長年の幼馴染かレベルの最高の見送り方だったなあと思いました。
そしてここに総体ちゃんと言うまた新たなヒロイン誕生しちゃったなって思いました!!はーすごい。

アルファもベータもオメガもどれも上条当麻とは何かって、どういうものかって、今までのことをひっくり返して、あえて突いてこなかった所をグサグサと突っつき直してる感じがすごかったです。
上条さんって記憶を失っているから、自分が自分でいるための何かに人よりも無意識に縋っているような気がしていて、そこから切り離され、グラグラと揺さぶられまくる感じが読んでいて辛かったです。でも面白かった。
葛藤とか辛いなあと思いつつものっすごい面白かった。


で、ここからまたオティヌスさんとのバトルがね!熱いね!こういうのが禁書だなーって思います。前半の鬱々した黒かまちー部分も禁書だなって思うけど、バトルがないと!

10031!!??って数字に驚かされるわけですが、上条さんはもうただの高校生を名乗ってはいけないね・・・あれだけの精神攻撃を受けた後10031回生死を繰り返したとかどれだけの忍耐力というか精神力というか、もう人間じゃないよーー!!
あらゆる悟りを開いていてもおかしくないね・・・ほんとすごい・・・

じわじわとオティヌスを蝕んでいく様をRPGで例えてくれてすごくわかりやすかったです・・・なるほど。
オッレルスよりも長い時間を共にしたって読める台詞がありますが、もしかしてオッレルスさんもかなーーり長生きだったりするの?っていう疑問が浮かんだりも。

上条さんボロボロどころかR指定入りそうなレベルで身体吹っ飛んでるのに喋るあたりとか、どうなってんだとか・・・とか思いつつも頬をなでるシーンとかグッときました・・・
見失いかけてた自分を思い返しながら、「わがままでもなんでもいいから」って相手のことを思いやって情をかけるあたりが上条さんだなーってしみじみ思いました。
試合には負けたけど勝負には勝ったぞ・・・!と思って読んでたらここでまさかの大どんでん返しですよ・・・

そうだよ、反転させられた世界から戻ったら当たり前のように世界対オティヌスが待ってるわけですよ・・・もう、こんなの上条さんが黙ってるわけないじゃんって読みながら理解していく流れが、うわーもうやられた!って思ってしまって・・・!!!
あれだけの責め苦を味わってきた上条さんにはオティヌスの状況が嫌と言うほどわかるし、だからこそちょっと待った!!とオティヌスの前に立ち塞がるあたりが、もう『上条当麻』だなって。
そこに許せない理不尽があれば右手で立ち向かっていく上条さんだなって、本当にそんな上条さんが大好きだなって心の底から思いました。

そして二人目の新たなヒロイン誕生おめでとうございます・・・!!
もうなんなんだ、このかまちーの説得力というか、ヒーローヒロインを誕生させる流れの鮮やかさがお見事すぎて・・・!!!



いやーほんっと辛かったけどそんな事以上に面白かった9巻!!!
そして上条さんは上条さんだって改めて思い知らされました。好きだ!!!!!

続きが気になりすぎて気になりすぎて10巻の刊行予定まだですか!!???って気持ちでいっぱいです。

どうするんだ??世界は上条当麻をどう見ているか、本当の意味での見方がわかるんだろうか。
インさんやみこっちゃんはどうするんだろうか。
無条件で信じてくれるんだろうか。そうじゃないと困るけど!どういう感じで繰り広げられるのかな!!とか。
もう色々気になってしかたないし、オティヌスちゃんの命もなかなか厳しかったりしたらどうしようとか・・・


本当に自分的感覚なのですが、辛そうだなーと思う文には感情を寄せないように、引っ張られないように、なんとかコントロールしながら読むんですけど、かまちーはほんといつもいつも驚きの吸引力すぎて、離れようと思っても引っ張られていく感じで・・・なんなんだよ、この面白さは・・・と毎回思わずにはいられない。

あと、今回口絵も挿絵も素晴しくって・・・!!はいむらーさまさま・・・!!
前半の世界を口絵に持っていって、後半に見開き畳み掛けていく感じがすごく良かった~!!
流れを切らないのがいい・・・!
そしてアルファ世界の挿絵がなくてよかった・・・あったら心折れそうで・・・
どれもかっこいいし、綺麗だし素晴しかったんですけど、何より口絵にあのサッカーボールのシーンを持ってきたのがすごいし、塗りと色の美しさゆえに心が痛い!
本を開いてすぐの上条さんの後ろ姿もすごく好きです・・・右手が微かに輝きを帯びてるのが・・・!

かまちーの文ははいむらーの絵でさらに禁書の魅力が増すんだなあと改めて思いました。





ここまで読んでくれた方はいるのでしょうか・・・長々ありがとうございます!

とにかく一刻も早く10巻が欲しいです・・・切実に!!


 

しかし、一方さんのところに現れた総体ちゃんが「貴重なチケットがー」って嘆いてたけど、今巻で本当に貴重なチケットだなって思ったし、上条さんみたいに死の淵に追い詰められたわけでもないのに何貴重なもん使ってんだ一方さん!!と思わずにはいられなかった・・・いや、一方さんもいつでも追い詰められてるけどね(主に自分の思考によって)。

 

 

 

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